高校の吹奏楽部で思い出に残っている曲


高校の吹奏楽部でオーボエを始めた私ですが、色々な曲をやらせてもらいました。

(中学生の頃はのんびりとクラリネット吹いてました)

 

最近はたくさんの新曲が出ていて、吹奏楽コンクールでも日本人の新曲を積極的に取り上げる学校もあるようです。

 

私が高校生の頃はまだそこまでではなく、A.リードやヤン・ヴァン・デル・ローストの曲をやったものです(^^)

 

今回は、そんな高校時代を振り返りながら、吹奏楽のオーボエを語ります。

高校1年生の時


(1)『カルメン』組曲より:高校生初めての吹奏楽コンクール

 

コンクールのオーディション的なものが終わるころ、

「今年はA組とB組に乗らない(主に)一年生が30人くらいいるから、C組にも出ろ!」

と、突然、顧問の先生が言い出しました。

 

“出ろ”って…自分では指揮しないってこと?

そう、それまで指揮をしてこなかった副顧問の若い女性の先生に突然の指令です。

(本校OBなので容赦ない。笑)

 

前も後ろもまだ分からない、目が開いたばかりのよちよち子猫のような一年生たちは、

「カルメン」の前奏曲と間奏曲を演奏することになりました。

 

でも同級生ばっかりでコワい先輩もいないし、

副顧問の先生と一緒に手さぐりで練習していくのはとても楽しかったです。

本校からC組初出場で金賞・最優秀賞をいただきました♪

 

この時の『カルメン』は元のオーケストラのオーボエパートに忠実で、移調もされていない#系の楽譜でした。

難しいパッセージもありましたが、なんとか吹けるようになってヨカッタ。

ちなみにソロはまだありませんでした。

高校2年生の時


(1)O.レスピーギ 交響詩『ローマの松』より『アッピア街道の松』:定期演奏会

 

うっかりコンクールA組に入ってしまった私は、自由曲『ローマの噴水』でイングリッシュホルン持ち替えをすることに…。

いやいや、まだオーボエ初めて1年しか経ってないんですけど~(^_^;)

 

カットしまくって、めちゃ短いバージョンになったローマの噴水の、

終楽章『メディチ荘の噴水』のアングレソロを吹奏楽コンクールで吹きました…短いケド。

 

その流れで定期演奏会で『ローマの松』もやることになったのだと思いますが、

『アッピア街道の松』はコンクール本番よりも緊張しました。

しかも客演指揮者でいつもの先生と違うという状況…!

もちろんカット無し、当時の私には長すぎ&壮大すぎる曲にトライすることに。

 

舞台の上の空気がものすごく透明で、照明が眩しくて、音が遠くで鳴っているようで細部まで聞こえている。

ソロが近づくにつれ、心臓がドキドキしたあの感覚は今でも覚えています。

 

初めて“びびラート”がかかったのもこの時です。笑

(※びびラート=びびりすぎて自分の意志と無関係に音が震える)

 

 

(2)ヤン・ヴァン・デル・ロースト 行進曲『マーキュリー』:スプリングコンサート

 

正確には2年生になる前の春休みから練習し始めていたイングリッシュホルンですが、

初めて本番で吹いた曲が確か『マーキュリー』だったと思います。

マーチなのにイングリッシュホルンが入ってて、しかも意外とメロディーが多くて、

楽器を鳴らすだけでも大変なのに音程が悪いとかって、初めて合奏を追い出されました。

部屋で個人練習してても、どうしていいか分からないし寂しいしでちょっと泣きました。

 

実はイングリッシュホルンを吹く時は意識を切り替えないといけないのです。

息の入れ方、音程感、特に注意して聞くべきパートなど、オーボエを吹いている時とは全然違います。

持ち替える時は「全く違う楽器を吹くのだと思ってね」と師匠にも言われました。

 

なので、後から考えると、静かな環境でじっくり練習するために必要な時間でしたが、

当時は追い出された事実と寂しさでめちゃヘコみました。

 

そういう意味で思い出に残る曲です。

(合奏を追い出されたのはコレが最初で最後!)

高校3年生の時


(1)A.ボロディン『ダッタン人の踊り』:最後の定期演奏会

 

人に自慢できることと言えば(笑)高校3年生の定期演奏会であの名曲をやらせてもらえたこと~♪

 

一応“強豪校”と言われる学校だったので、人前でヘボい演奏はできないのです。

 

金管に上手な子が多いから、コンクールでは金管が華やかな『ローマの祭り』やろうかとか(結局やらなかった)、

フルートやオーボエに上手な子が多いから『ダフニスとクロエ』やろうとか(1年生の時の3年生)、

 

吹奏楽コンクールではもちろん、常にそういう選曲をされる環境でした(^_^;)

 

だから『ダッタン人の踊り』をノーカットで演奏できたのは今でも秘かに誇らしいです。

運よく上手な後輩もいたので、イングリッシュホルンのソロもばっちり。

 

「今年のオーボエはヘボいから、オーボエが目立たない曲にしよ~」

 

って思われなくてよかった!

 

たぶんこの頃のクセで、叱られるても「なにくそ」と思って頑張れるタフさが身に付きました。笑

 

 

(2)天野正道 交響組曲第2番 「GR」:スプリングコンサート?

 

いつやったか覚えてないんですが、たぶんスプリングコンサートです。

 

「GR」って何の事だかご存知ですか?

SFアニメ「ジャイアントロボ」ですよ!

 

私はそのアニメのことは全然知りませんでしたが、

合奏始まって最初に響いた金管のファンファーレがめちゃくちゃかっこよくて!

曲もメリハリあるし、打楽器もドンシャカかっこいいし、そしてオーボエパートはそんなに難しくない(笑)。

途中コーラスも入れたりして、ザ・吹奏楽!って感じの曲でした。

 

第2番は演奏時間17分程あってちょっと長めなので、社会人バンドとかでぜひ挑戦してほしいですね。

(高校生当時は途中カットしたかもしれません)

 

他にも

・ど演歌えきすぷれす(2と3)

・UTA-HIME(美空ひばりメドレー)

・ディズニー・ファンティリュージョン

・メリー・ウィドウ

・ライオンキング

・What a wonderful world

・カーペンターズメドレー

・おさかな天国(当時はやってた)

・八木節、会津磐梯山などの民謡

などなど、POPSも色々やりました。

 

中でも我が校は演歌が大好きというか、お客さんも喜んでくれるので演歌モノに力を入れることが多くて、

合奏中、サックスのソロを担当する子に「もっと五木ひろしみたいに…」と指示が出る場面も(笑)

そういわれても高校生には分からないので、たぶん家でCDとか聞いて研究したんでしょうね、

次の合奏では五木ひろし感が強くなりすぎてて「やりすぎ(笑)」と言われたり。

 

また、合奏でアメリカンミュージックメドレーみたいな曲を練習してたら意外に難航してしまって、

さんざん「ノリが悪い」「リズムが悪い」と言われまくった後に演歌を練習したら

「さっきより全然いいじゃん。やっぱ日本人だね」という場面もあったりと。

 

POPSの合奏ではあまり厳しいことを言われることもなかったので、楽しいエピソードしか覚えてません。

 

なので、私は演歌得意です! そういうのを吹く仕事したい!(^^)

最近は機会がないので忘れていましたが、積極的に演歌もやっていきたいです。

まとめ


 

いま吹奏楽を楽しんでいる中高生、大学生、社会人の方にも、思い出の曲があると思います。

 

その曲たちは、月日が経っていつかあなたを助けてくれる時が来ます。

 

傷ついたり落ち込んでいる時に、その曲を一緒に演奏した仲間の顔を思い出してみてください。

 

胸がじんわりと温かくなって、顔を上げて歩けるようになるはずです。

 

 

 

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ところで、残念ながら、吹奏楽部時代の楽譜は数年前に全部捨ててしまいました。

定期演奏会のパンフレット類も一緒に捨てたと思います。。。

私の場合、楽譜はどんどん増えるし、1パートだけ持ってても仕方ないし、書き込みが汚すぎというのもあり…

 

こういう記事を書くのだから、パンフレットくらい取っておけばよかったですね(^_^;)

 

いやでも高校生の自分を見るのは恥ずかしい……!