リードの寿命はいつまでなのか問題


リードの寿命は「振動しなくなったとき」


リードは、吹けば吹くほど振動は右肩下がりで減るし、反応が悪くなっていきます。

 

振動しなくなった時(自分が満足できる鳴りがなくなった時)が“寿命”と言えます。

 

私の場合だと、1日のリハーサル&本番で良いリードが半分くらい消耗し、もしかしたらもう1回くらい吹けるかな?という感じで、一応吹いてみて、振動が減ってたら合奏練習用とか個人練習用になっていきます。

(プロのオケマンはもっと激しいと思います(^_^;))

 

リードの素材は、葦です。天然素材なので個体差が本当にスゴイです。

硬くてハリがあるのもあれば、柔らかくてコシがないものもあります。

 

最初からいい感じで振動するリードは(私には)柔らかすぎるので、合奏で使ったらすぐにヘタってしまいます。

逆に、最初に少し元気すぎる振動があったほうが、いい感じの時間が長かったり。。。

 

だから、完成リードを購入するときは少し元気めなリードを選んだほうがいいと思うし、

リード作りをする人は振動を多めに出すところから調整を初めてほしいと思います。

ちなみに、私のリード事情は


私が高校生の頃、完成リードを1ヵ月に2本買っていました。

 

使用条件は…

 

・平日は毎日、15:30~18:00練習

・土曜日は13:00~18:00練習

・日曜、祝日は9:00~18:00練習

 

です。(^_^;)

 

単純計算、月に102時間の練習をリード2本で乗り切っていたワケです。

 

上記に加え、朝練・昼練・放課後練と吹く時間はどんどんプラスされますから…

リード目線ではかなりブラックな労働環境です。

 

最初の一週間くらいは快調に吹けますが、だんだん鳴らなくなるし、どこかにぶつけて先端は欠けるしで、買い物直前は可哀想なリードしかケースに入っていませんでした。

 

なので、こんなに吹く環境なら、ぜひ月に3本以上は用意してあげたいです。

顧問の先生、トレーナーの先生、ぜひお願いします!

 

大学に入り、自分でリードを作るようになってからは、

 

月に1~2回、一度に6本くらい作る

⇒ 良いのとイマイチのに分ける

⇒ イマイチのでリードで個人練習して、レッスンや発表会にむけて良いものを調整していく

※本当にダメなリードは早々に諦めましょう(いじっている時間がもったいない)

 

というサイクルを繰り返してやりくりしていました。

 

たくさん作っても仕上げが甘いと役に立たないままだし、数を作らないと母数が増えないから“アタリ”に巡り合う確率も下がります。

 

ちなみに6本という数字は、師匠が新しいチューブや材料や型を試すときに6本1セットで作っていると聞いたからです。

 

5本だと結果が3:2になった時に良し悪しの判断がつきづらいですが、6本だと4:2なら採用、2:4なら不採用、3:3ならまぁまぁ…もう一回作ってみるか!となるし、6本以上だとどれが良さそうでどれがイマイチなのか、途中経過が覚えていられない。

リードの寿命を延ばすことはできるのか


大変残念ですが……私は「寿命を延ばすことはできない」と思っています。

 

どんなリードも最後は鳴らなくなり、反応が悪くなり、開きがぺしゃんこになります。

 

では、リードを最大限に有効活用するオススメの方法は……

 

良いリードは本番で使い、

振動が少なくなってきたら練習用にして(表面を少し削ってあげるとラクに鳴らせます)、

さらに振動しなくなってきたら個人練習で指をさらう時に使い(音が出ればいいやというレベル)。

 

そしていよいよ反応も悪くなり、「このリードで練習してもストレス溜まるな」となったら、ナイフで削りの練習用になります。

リード調整レッスンも行っています


リードの表面をササっと削るだけで振動が少し蘇ったりしますので、「もう終わり…」と思ったリードも練習用くらいにはなったりします!

 

また、市販の完成リードをあと1歩自分好みに近づけたいという方も多いので、

・重い

・反応が悪い

・ピッチが下がる

といった症状の時に、どこを削ればいいのかをレクチャーいたします。

 

リードでお悩みの方の参考になれば嬉しいです。

どうぞお気軽にお問い合わせください♪

 

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