元楽器店店員が伝授! 完成リードの上手な選び方

そのリードの選び方ではもったいない!

楽器店に勤めていた頃、通信販売用に毎日のように大量のリードを吹いて選別していたわたくしです。

完成リードの選別にはちょっと自信がアリます。

 

20本くらいあるリードの中から、見た目だけで2~3本を水につけてパラっと吹いて選んでいるアナタ…

 

それじゃホントにもったいないですよ!!

 

リードが20本あるなら、20本吹いたほうが絶対にいいです。

 

理由は、

 

「リードの1本1本すべてに違いがあるから」

 

です。

 

オーボエ吹きさんなら誰でもご存知の事実だと思いますが、なぜリード選びの時にそれをやらないのか。

 

☆見た目で2~3本吹いただけで終わり? 自分に合うリードが残りの17本の中にあるかもしれない。

 ⇒ 当たりを引きたければ母数を増やせ!

 

☆リードが乾いている状態の開きを見て「開きすぎてる」??

 ⇒ 演奏する時、リードは湿ってます!

 

そして、私が販売するリードも、お店で売られているリードも、できたてホヤホヤの“新しい状態”です。

誰かが吹きこんで馴染ませていたりしません。

(馴染んだ状態で店頭に出してたら、そのリードの寿命は短いです)

 

少しハリがあるなぁとか、振動が元気すぎるなぁという印象であれば、

自分が吹きこんで馴染ませればOKですヨ(^^)

田中流リードの選び方!


まずは「吹いていいよ」と渡されたリードを全て水に浸けます。

 

うりゃ!!

ずっと水の中に入れて置くとリードが水を吸いすぎてしまうので、ある程度の時間が経ったら一回外に出します。

私は2~3分浸けてます。

水揚げしたリードを1本ずつ、全部吹きます。

 

いいな♪と思ったリードはとっておいて、

うーん(>_<)と思ったリードはトレーに返します。

 

そして、いいな♪と思ったリードで大事なソロなどの曲が上手に吹けるか試します。

吹きながら、私は主にこの3点を重視しています。

 

・音程

・発音(タンギング)が自分のタイミングでできるか

・レガートの時の反応

 

唇でリードを噛まないと音程が取れなかったり、発音できないリードはあなたにとって開きがありすぎます。

逆に、音程が全体的に上ずったり、息が入らなくて響きが生まれない場合は開きがなさすぎです。

また、レガートが繋がらないリードはあなたにとって重すぎます。

 

音程が不安定になることに関しては、色々な要素があるので一概には言えませんが、

 

・全体的に音程が取りづらいのか

・ある音だけが取りづらいのか

 

によって解決策がまるで違うので、ご自分で吹きながらよく観察することが大切です。

 

ちなみに音色はリードに頼ってはダメです。

吹かないことには始まらない


確かに見た目も大切です。

 

あまりにもチューブとケーンが曲がっていたり(=息がストレスなく楽器に入らない)、

ケーンが波打っていたり(=ケーンの質が悪すぎる)、

そういうのは試奏を省いてもいいと思います。

 

でも、オーボエリードは、個性が豊かで、吹くまでどんな結果が得られるかわからないもの。

面倒くさがらず、食わず嫌いもやめて、とにかく吹きまくることが良いリードをゲットする近道です。

 

せめて20本あったら10本は吹きましょう!

それでも自分に合わないなと思ったら、別のタイプを試しましょう。

 

別のタイプって何をリクエストしたらいいかわからないという方は、

お店の人に「このリードよりも楽にならせるもの」とか「どうしてもGの音が下がってしまう」とか

率直な感想を伝えることで、よりよいリードをオススメしてくれますよ♪

オーボエ吹きさん(もちろんファゴット吹きさんも)がより楽しく演奏できるようサポートするのがお仕事なのでネ!